2010年 08月 29日
ばぁばんへ |
ばぁばん、お元気ですか?
今日でばぁばんに会えなくなってちょうど7年になります。
ばぁばんが倒れたあの時、もうすぐ産まれようとしていた
私のお腹にいた子はこないだ7歳になりました。
そして、その後もう一人授かって、私は今2児の母です。
ばぁばんに会いたくても会えず、
連絡を取りたくてもその方法がわからず、
苦肉の策でここに書いてみようと思います。
いつも好奇心旺盛だったばぁばんなら
どこかでパソコンを使って私のこの手紙を読んでいてくれるかな。
どんな方法でも、私の気持ちをどうにか伝えられたら。
そんなことを期待しながら書いてみます。
ばぁばんのことを思うと、楽しかった日々を想い出し
いつもあの頃のように笑ってしまうのに
ばぁばんにもう会えないのだと思ってしまう瞬間
どの瞬間もすぐに涙が止まらなくなってしまいます。
きっとこれはこの先ももうどうしようもないです。
おばけでもいいのにな。
私はばぁばんのおばけならちっとも怖くない。
会えたらきっと昔のようにばぁばんにすがりついて
たくさん泣くのだと思う。
あ、おばけだから、すがりついたり出来ないのかな?
それでも会えるなら、それだけでいいな。
会えたら何を話そうか。
小さい頃、おもらしをして家に帰った私。
ともだちに仲間外れにされて泣きながら家に帰った私。
ともだちと一緒に拾ってきた子犬と共に家に帰った私。
私が心細い時、いつもあたたかい手で包んでくれたばぁばん。
ばぁばんのおやつを食べると、心細さはどこかへ飛んで行って
いつの間にか心がふんわりと心地よい位置に戻っていました。
楽しいことも嬉しいことも悲しいことも
全部一緒に楽しんで喜んで悲しんでくれていたばぁばん。
ばぁばんがいたら、何も怖くなかったな。
私が一人暮らしを始め、大人になってからも時々交わしていた文通。
覚えていますか?
子供から大人に変わっても、いつまでもばぁばんに励ましてもらって。
大人になっていく私のことを、どんな風に思っていたのだろう。
ひどいつわりで動けなかった私を
飛行機に乗って助けに来てくれたばぁばんに
一番に抱いて欲しかった私のこども。
私も大人になったよって、少しは胸を張って言えたかもしれないのに。
人生上手くはいきませんね。
そうそう、私は今海外に住んでいます。
同じように一時期海外で子育てをしていたばぁばんはきっと驚くやろうね。
ばぁばんの海外生活と比べれば、私の生活はあまりに楽で
同じ、って言ったら怒られるかもね。
子供を産んで、こうして海外で生活して
ばぁばんの後を辿ればたどるほど、ばぁばんと話してみたくなる。
もっといろんなことを聞かせてもらえばよかった。
もっといろんなことを教えてもらっておけばよかった。
キリがないくらいに後悔しています。
ばぁばんとのことを想い出す度に
ばぁばんが与えてくれた深い愛情を感じ、
そのお返しが何も出来ていないことに気づかされ
どうしようもない気持ちになります。
私は、ばぁばんに何か出来ましたか?
何も出来ていない。
ありがとう、さえ言えていない。
会いたくて、ありがとうを伝えたいのは、きっと私のわがままやね。
そうして、少し楽になりたいのかも。
いつまでたってもわがままで勝手な私です。
ばぁばん、いつか会えるかな?
もしもこれから生まれ変わる予定なら
出来るなら私の子供か、ねぇちゃんの子供に産まれてきてください。
それが無理なら、親戚でもいい。
私はきっと見つけられると思うから、近くに産まれてきてください。
ばぁばん、ありがとうね。
いっぱいいっぱいありがとうね。
私もばぁばんみたいなおばあちゃんになれるように
好奇心いっぱいでいろんな事を経験して、苦労もたくさんして
じっくりと歳を重ねたいと思います。
図々しいお願いですが、そんな私をずっと見守っていてください。
そして、いつかどこかで会えたなら、これまでのことたくさん話そう。
やえこより
追伸:おばけの話は本気なので、いつでもどうぞ。待っています。
今日でばぁばんに会えなくなってちょうど7年になります。
ばぁばんが倒れたあの時、もうすぐ産まれようとしていた
私のお腹にいた子はこないだ7歳になりました。
そして、その後もう一人授かって、私は今2児の母です。
ばぁばんに会いたくても会えず、
連絡を取りたくてもその方法がわからず、
苦肉の策でここに書いてみようと思います。
いつも好奇心旺盛だったばぁばんなら
どこかでパソコンを使って私のこの手紙を読んでいてくれるかな。
どんな方法でも、私の気持ちをどうにか伝えられたら。
そんなことを期待しながら書いてみます。
ばぁばんのことを思うと、楽しかった日々を想い出し
いつもあの頃のように笑ってしまうのに
ばぁばんにもう会えないのだと思ってしまう瞬間
どの瞬間もすぐに涙が止まらなくなってしまいます。
きっとこれはこの先ももうどうしようもないです。
おばけでもいいのにな。
私はばぁばんのおばけならちっとも怖くない。
会えたらきっと昔のようにばぁばんにすがりついて
たくさん泣くのだと思う。
あ、おばけだから、すがりついたり出来ないのかな?
それでも会えるなら、それだけでいいな。
会えたら何を話そうか。
小さい頃、おもらしをして家に帰った私。
ともだちに仲間外れにされて泣きながら家に帰った私。
ともだちと一緒に拾ってきた子犬と共に家に帰った私。
私が心細い時、いつもあたたかい手で包んでくれたばぁばん。
ばぁばんのおやつを食べると、心細さはどこかへ飛んで行って
いつの間にか心がふんわりと心地よい位置に戻っていました。
楽しいことも嬉しいことも悲しいことも
全部一緒に楽しんで喜んで悲しんでくれていたばぁばん。
ばぁばんがいたら、何も怖くなかったな。
私が一人暮らしを始め、大人になってからも時々交わしていた文通。
覚えていますか?
子供から大人に変わっても、いつまでもばぁばんに励ましてもらって。
大人になっていく私のことを、どんな風に思っていたのだろう。
ひどいつわりで動けなかった私を
飛行機に乗って助けに来てくれたばぁばんに
一番に抱いて欲しかった私のこども。
私も大人になったよって、少しは胸を張って言えたかもしれないのに。
人生上手くはいきませんね。
そうそう、私は今海外に住んでいます。
同じように一時期海外で子育てをしていたばぁばんはきっと驚くやろうね。
ばぁばんの海外生活と比べれば、私の生活はあまりに楽で
同じ、って言ったら怒られるかもね。
子供を産んで、こうして海外で生活して
ばぁばんの後を辿ればたどるほど、ばぁばんと話してみたくなる。
もっといろんなことを聞かせてもらえばよかった。
もっといろんなことを教えてもらっておけばよかった。
キリがないくらいに後悔しています。
ばぁばんとのことを想い出す度に
ばぁばんが与えてくれた深い愛情を感じ、
そのお返しが何も出来ていないことに気づかされ
どうしようもない気持ちになります。
私は、ばぁばんに何か出来ましたか?
何も出来ていない。
ありがとう、さえ言えていない。
会いたくて、ありがとうを伝えたいのは、きっと私のわがままやね。
そうして、少し楽になりたいのかも。
いつまでたってもわがままで勝手な私です。
ばぁばん、いつか会えるかな?
もしもこれから生まれ変わる予定なら
出来るなら私の子供か、ねぇちゃんの子供に産まれてきてください。
それが無理なら、親戚でもいい。
私はきっと見つけられると思うから、近くに産まれてきてください。
ばぁばん、ありがとうね。
いっぱいいっぱいありがとうね。
私もばぁばんみたいなおばあちゃんになれるように
好奇心いっぱいでいろんな事を経験して、苦労もたくさんして
じっくりと歳を重ねたいと思います。
図々しいお願いですが、そんな私をずっと見守っていてください。
そして、いつかどこかで会えたなら、これまでのことたくさん話そう。
やえこより
追伸:おばけの話は本気なので、いつでもどうぞ。待っています。
by akaruisorara
| 2010-08-29 08:59
| わたし